日常

トンビは鷹を産まない

投稿日:

俺は幼少の頃、習い事などというものはほとんどといっていいほどやってこなかった。
俺が特別古い時代の人間というわけではなく、特別貧しかったわけでもない。
周りのガキ共は、ピアノだの、習字だの、学習塾だの、色々やっていた気がする。
俺の方は、しいて言えばサッカーとかそういうスポーツ系をちょっとやってたくらい。

なぜやってこなかったかというと、あんまり覚えていないが、やりたいと思わなかったからだと思う。
親はどちらかと言えばやらせたかったのだろうが、本人の意思を尊重して、である。

で、習い事をしていない間に何をしていたかというと、1人で遊んでいたことが非常に多かったと思う。
近所のガキ共が家に来ることも多かったが、それ以上に1人で遊んでいたと思う。

1人で遊んでいるとどういうことが起こるかというと、遊びが独自の進化を遂げていくのである。

例えば、野球ゲームのファミスタの1人プレイに飽きると、2人プレイモードにして、投げて打って守ってを全部担当して、トーナメントを進めるようなことをしていた。
手で投げて、足で打って、手で守るのである。
ファミスタには強打の外人チームがあり、その方式でやるとまずそのチームが優勝することは分かっていたのだが、トーナメントは続けられた。
なぜこんなことをしたかは覚えていない。

Jリーグカードが流行ると、集めたカードでフォーメーションを組んで試合をしていた。
カードをシャッとして、上になった方が勝ちで、そうやってボールをゴールまで運んでいくような方式だったと思う。
なぜこんなことをしたかは覚えていない。




まあこんな具合に、公式でない独自の遊び方を始めるのだが、今となってはそれがイレギュラーなことだと分かるが、当時はそれが普通のことだったのだ。
基準が自分しかないから。
そういう部分が、人から変わっていると言われるようになった所以ではないかと考えている。

つまり、1人遊びが、独創性を育んだというわけである。

ところで、今に始まったことではないが、一般的に親、特に母親は、子供に過剰な期待をかけているのではないかと俺は思う。
今の子供で、貧しくなくて習い事してない子供ってあんまりいないんじゃないの。
今だと、英語、プログラミング、水泳、学習塾、ピアノ、そんなところがメジャーなのかな。
こんなん全部させてちゃ、子供の時からブラックだね。
本人がやりたいならまだいいけど、そうでなくて親の見栄とか他の子もやってるとかが理由なら悲惨だな。

なんつーかさ、まだ親自身がそれをこなしてきて結果が出てるとかならいいけど、○○ちゃんのためだから、って自分がやってこなかった、自分にはできなかったことさせるのは親のエゴだわな。
トンビは鷹を産まないよ。
子供の可能性は無限でなくて有限だ。
ちゃんと自分の遺伝子を引き継いでいるんだから。
そこ忘れると後で無理がかかるんだろうな。

まあ、子を持てばそういう気持ちになるんかも知れぬ。
親馬鹿だ。
というより馬鹿親だわな。

あんまり習い事習い事で常識ばっかり身につけさせると、ユーモアの欠片もないモブキャラになっちゃうぞ。
株クラにも多いわ、こういうの。

だから、遊び心溢れるユニークな子供にしたかったら、1人遊びさせて、独創性を育んであげましょう。
霧ママからのお願いよ。

ただし、その独創性を育んだ成れの果てが今の俺自身の姿であり、どう考えたって最もなってはいけない大人の部類に入っているのであり、だからそうさせたくなかったら習い事いっぱいさせてモブキャラにするのが最適解だと思います!

トンビは鷹を産まない。

-日常

Copyright© 霧末は隠居している , 2021 All Rights Reserved Powered by STINGER.