調べてみた

米国株の10年ごとのリターンを調べてみた【1972-1981から2011-2020.4まで】

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今回は、米国株の10年ずつの平均リターンを見ていこうと思う。

お馴染みバックテストツール、PORTFOLIO VISUALIZERの、Backtest Asset Allocationというモードを選択すると、1972年1月から検証ができる。

だが、個別株ではそこまで遡ることはできず、米国株、米国債券、REITとか、そういうでっかい括りでしか検証できない。

だから今回は、US Stock Marketというものを選択する。

これは米国株式市場という意味で、大体VOOやVTIとパフォーマンスは変わらない。

だからVOOやVTIと考えていいだろう。

つまり、10年ごとのインデックス投資のパフォーマンスを知ることができる。

ルールは米国株オールスター同様、期間の初めに10,000ドルを投資して、配当再投資して、期間終わり時点の年平均リターンを調べるというものである。

期間は、1972-1981と表示されている場合、1972年1月から1981年12月末までを表す。

2011-2020.4は10年ないが、参考までに調べることにした。

インデックス投資は手堅いと言われるが、それが10年単位で当てはまるのか、結果は以下の通りだ。

US Stock Market
期間 リターン
1972-1981 7.24%
1973-1982 7.50%
1974-1983 11.95%
1975-1984 15.90%
1976-1985 15.34%
1977-1986 14.21%
1978-1987 14.89%
1979-1988 15.80%
1980-1989 16.16%
1981-1990 12.17%
1982-1991 15.85%
1983-1992 14.71%
1984-1993 13.53%
1985-1994 13.27%
1986-1995 13.65%
1987-1996 14.27%
1988-1997 17.09%
1989-1998 17.67%
1990-1999 17.27%
1991-2000 16.70%
1992-2001 12.16%
1993-2002 8.60%
1994-2003 10.48%
1995-2004 11.81%
1996-2005 9.07%
1997-2006 8.57%
1998-2007 6.25%
1999-2008 -0.66%
2000-2009 -0.27%
2001-2010 2.45%
2002-2011 3.75%
2003-2012 7.83%
2004-2013 7.99%
2005-2014 7.99%
2006-2015 7.39%
2007-2016 7.11%
2008-2017 8.60%
2009-2018 13.13%
2010-2019 13.30%
2011-2020.4 11.08%

うむ、想像していたよりはいい。
個別株投資家の俺としても、インデックスのリターンがいいことは個別株リターンの向上に繋がるからいい傾向である。

特に1974年から1992年の間に米国株を始めていたら、どの時点からでもいいリターンを得ることができただろう。

だが、気になるところがある。

それは、1999-2008、2000-2009のマイナスリターンである。

これは、10年間の平均リターンだ。

つまり、10年間で元本が増えなかったどころか減ったのだ。

10年もかかって。

これは資産の減少以上に時間のロスが痛い。

そしてその近く、2001年や2002年に始めても、10年後のリターンはシケている。

1999年から2002年に始めた場合、その後、失われた10年を体験する羽目になったのだ。

全期間の中ではわずかな間かも知れない。

だが、この期間はちょうどドットコムバブル前後。

市場から強力な磁力が放たれていた頃だ。

つまり1番新規参入者数が増える時期。

甘い香りに引き寄せられて、後はガッツーンである。




つまり、投資初心者が、失われた10年のババを引く確率は、この表を単純に見る以上にあると思われる。

また別の機会に検証してみようとは思うが、確かに、10年と言わず、15年、20年待てば、この表を見る限り少しは報われたように思われる。

だが、10年報われず、15年、20年我慢するって、相当なもんだぞ。

今、投資初心者、特にその中でもインデックス投資家は、長期的に見れば米国株は右肩上がりだから、短期的に下がっても大丈夫、と思っているかも知れないけど、その短期的と思っていたものが10年超えることだってあるんだよ。

それもみんなこぞって参加し始めた頃にデビューしたとしたら、失われた10年を体験する確率も上がるんだよ。

インデックス投資さえ続けていれば簡単に儲かるような、分かった風な口を聞く者が多い印象を受けるが、そもそもその続けるフィールドがそんな生易しいところじゃないんだよ。

コロナショックを生き残った?

まだ終わったと限らないし、今までのはすぐ回復した。

次の暴落がすぐに回復する保証はどこにもないんだぞ。

俺は、リーマンショックより、ドットコムバブルの方がえげつなかっただろうと思っている。

リーマンショックは下げはきつかったが回復も早かった。

だが、ドットコムバブルはズルズル下げが続いた。

そして失われた10年が完成した。

いや、恐らくほとんどの投資初心者は失われた10年にならなかっただろう。

なぜなら、それ以前に我慢できなくて手放しただろうから。

そう、最悪の時期に。




ドットコムバブルのような長期の下げ相場、もう二度と来ないと思うか?

来ない訳がない。

歴史は繰り返す。

もう二度とドットコムバブルのような過ちを人類は起こさないだろうか。

いや、そんな訳がない。

人類はそんなに賢くない。

人類の歴史は、過ちの繰り返しに過ぎない。

必ずまた、長期の下げ相場がやってくる。

そして、失われた10年が完成する。

いや、失われた15年かも知れない。

失われた20年かも知れない。

もしかすると、今得意になって株式投資を語る初心者達は、失われた10年のババを引いてしまったのかも知れない。

とまあ、ちょっと脅かしてみたが、それほど大袈裟な主張でもあるまい。

米国株投資は、どの時点から始めても大体いいリターンをもたらす。

だが、やっぱり外れの期間がある。

それを引いてしまうと、10年間が無駄になる、もしくは途中で諦める。

そして、こんな期間にアーリーリタイアしてしまうと、資産を食い潰すことになり、場合によっては労働者として再デビューを飾る羽目になる。

10年間耐えると言うのは生易しいものではない。

初心者はバブルに群がるので、表の結果以上にババを引く可能性が高い。

今回の結果からは、そんなことが分かるのではなかろうか。

米国株は、比較的有利なゲームではあるけれど、やっぱり運の要素もあるなあなんて思うのであった。

ではまた別の機会に。

さよなら、さよなら、さよなら。

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