ETFのラインナップが増えるほど、投資家のパフォーマンスは落ちていく~T君の悲劇~

最近のETFのラインナップは凄いな。
国、セクター、レバレッジ、大型、小型・・・。

つい最近までは、ETFなんて、アメリカ、アメリカ以外の先進国、新興国、の地域別のものしか目立ったものはなかったと思うけどな。

ラインナップが増えて、投資家の選択肢も増える、ブラボー、といいたいところだが、残念ながら、俺の意見は逆だ。

目移りするほどのラインナップは、却ってインデックス投資のパフォーマンスを引き下げることになると思う。

なぜかって。
投資方針がブレやすくなるからだ。

VTに投資することを決めた投資初心者、T君の事例を見てみよう。
つみたてNISAの話になると投資信託の商品もでてきて邪魔くさいから、今回はつみたてNISAがない世界の話である。
T君はたまたま投資本でインデックス投資、世界分散投資の優位性を知り、VT1本に投資し続けることに決めた。
自分にはよく株式投資のことが分からないから、VTが無難だと判断したのだ。
これは賢明な判断である。

投資を始めてしばらく経った。
VTは、じんわりと上昇している。
T君は、含み益が出たのが嬉しかった。
しかし、何とも退屈である。
そこでETF関連の本や、ブログを読んでみることにした。

はうあ!

T君はそこで衝撃を受けた。
自分の知っているETFはせいぜい、VT、アメリカ、アメリカ以外の先進国、新興国、債券くらいなのに、そこには様々なETFが紹介されていた。

セクターって何だ。
レバレッジって何だ。

T君の知的好奇心は増すばかり。


はうあ!
 
そこでシーゲル赤本とも出会った。

そうか、生活必需品、ヘルスケア、エネルギーセクターがいいのか。
あと高配当な。
それに対応するETFは、と。
あるじゃん。
よし、次からはこれらも買って、リターン補完戦略としよう。
俺ってインテリ、ウフッ。

それからしばらく経った。

なんだよ~、セクターとか高配当とか、パッとしねぇじゃん。
VTだけの方がマシだよ。
大体長期投資って何年だよ、そこまで待てねぇよ。
こんなんどう考えたって、ハイテクETFの方がいいじゃん。
クソダサいETFなんて売って、ハイテクETFに乗り換えようっと。

はうあ!

T君がハイテクETFを買った3日後、悲劇が起きた。
ハイテクセクター、急落。
T君は狼狽売りした。

くそう、やられた。
仕方ない、俺の損切りがよかったおかげで、10%の損失で済んだんだ。

次の日から、ハイテクセクターは爆上げした。

ふざけんな、糞が。
絶対に損失を取り戻してやる。
なにかいい手段は。

はうあ!

これだ、レバレッジETFだ。
S&P500の3倍の値動きなんて、最高だろ、こいつ。
大丈夫、例え下落しても、また上がるから。
ちょっと我慢すりゃOKさ。
ポチっと購入っと。

かさむ手数料。
T君はそんなことに気付いていない。
せめてもの救いは、クソダサかったので、含み益が出ず、税金を取られなかったことだ。

・・・・・。
それから1カ月後。
S&P500が30%暴落するという悲劇に見舞われた。
T君はもはや、声すら出ずに、PCモニターの前で固まっていた。
我慢するはずだったT君の指はひとりでに、売却ボタンを押していた。

次の日からS&P500は爆上げした。

T君は、現在、投資家から足を洗っている。
ETFの恐ろしさを後世に伝えるために、著書を執筆中である。
著書のタイトルは、以下のようにしようと思っている。

ETFなんか、おやめなさい。

さて、T君の悲劇を見て分かるように、俺からいわせれば、ETFの良さは、手軽にできることだ。
QOLにもってこいだ。
それをやれETFポートフォリオだの、コストだの、そんなことばっかり気にしてっと本末転倒だぞ。

これはETFに限らずインデックスファンドでもそうなんだが、わずかなコストに血眼になっている様は、まるで馬鹿な主婦が数円安い食料品を求めてわざわざ遠くのスーパーまで自転車を走らせているようで、とっても滑稽なんだよ。

コストも大事だろうが、手軽さはもっと大事だと思うね。

男なら黙ってVTだけ買って後はほっとけって。
残念ながらそれでそこそこ儲かるんだから。
女でも同様な。

投資楽しみたけりゃ、個別株にしろって。
そこには天国と地獄があるから。
それを知らずしてETFだけ持って株式投資をドヤ顔で語ったところで、説得力なんかないって。

俺、なんかT君、凄く気に入った。
これからも失敗例として登場し続けるだろう。
よかったな。
俺の中のT君の外見のイメージは、完全にのび太だ。

↓霧末信者は、押せ。バフェット太郎信者とチョコ信者は、押すな。
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ